
こんにちはHoryです。
今回は機械式腕時計の入門機「セイコー5スポーツ」を紹介します。
実は、(表題)「【Panasonic LUMIX G MACRO 30mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S. H-HS030】購入しました」の時に撮ったこの「セイコー5スポーツ」の写真が自分なりに綺麗に撮れていて・・・、せっかくなので皆様に紹介しようと思いまして、このコーナーを作りました(*´▽`*)
歴史
この「セイコー5スポーツ」は、1963年発表の「セイコー スポーツマチックファイブ」を原点とするモデルで、スポーツマチックファイブデラックス、ファイブデラックスなどのシリーズ展開をしていました。
1969年以降はクォーツ時計の登場とその後のクォーツ時計の急速なコストダウンにより日本ではクォーツ時計が普及し日本国内での正規販売が行われなくなりましたが、日本国外では販売が続きました。特に電池供給等の面で制約の多い途上国市場で実用時計としての需要があり、それらの国で普及していったのです。

使用ムーブメント
「セイコー5スポーツ」に使用されるムーブメントは「7S26(7S36)」と「4R36」の2つで、「7S26(7S36)」は初代から使用され、機械式腕時計の動力源であるゼンマイの巻き上げ方法が自動巻きしかないこと。また、竜頭(りゅうず)を引いて時間合わせをする際に秒針を止める「ハック機能」が無い為に時刻を「ピッタリ」合わせるということが出来ないのですが、これらの機能をあえて省くことによりムーブメントに使用される部品点数が減り、故障リスクと組み立てコストの低下を実現できたという面がある為に「安価かつ高信頼性」を実現したのです。
また「4R36」は2010年以降のモデルに搭載されるようになり、こちらは「秒針ハック機能」がある為、竜頭(りゅうず)を二段引くと秒針が止まる事と「手巻き機能」があるのです。
「7S26(7S36)」モデルと「4S36」の見分け方は「SPORT」の文字が「白」色なら「7S26(7S36)」で、「赤」色なら「4S36」です。
確実に確認するのであれば「裏蓋」のガラス部及びムーブメントに型式の刻印がありますので見分けがつきます。

アイデンティティ
「セイコーファイブ(5)」は名前の【5】にちなんで5つのアイデンティティを持っているのです。
1.切れないゼンマイ(ダイアフレックス)
2.耐震装置(ダイアショック)
3.自動巻き(AUTOMATIC)
4.防水機能
5.デイ・デイト表示
以上、5つのアイデンティティを持っています。
特に1番~4番に関しては商品の品質的な内容になっていまして、当時の日本の工業製品の品質は今からでは考えられない品質で、「安かろう悪かろう」の言葉があったように、当時世界では日本製品は安いけどすぐに故障するという「レッテル」が貼られていました。
それではいけないと1950年代後半あたりから多くの日本企業は製品の品質管理の向上に努める事となりました。
今回紹介する「セイコー5スポーツ」もその一つでゼンマイの品質向上や、耐震装置(落下による衝撃減衰機能)の組み込み、自動巻機構搭載とセイコーの中・高級腕時計で推進されてきた改良で、更に1960年代前期には腕時計への防水機能の組み込み、カレンダー機能の搭載も始まっていたのでした。

1967年以降の「セイコー5スポーツ」は、中級機の「セイコーマチック」よりもより若年層向けの廉価モデルとなり、日本国外で人気のモデルとなったのです。
日本にも逆輸入という形で「セイコー5スポーツ」は入荷され販売されています。(※私も知らなかったのですが、一時期日本国内で販売されていなかったようです。盾の形に「5」のマークだった「セイコー5スポーツ」は2019年から「5」を斜めにしたマークになって日本国内にも逆輸入が復活されています。)

セイコー 腕時計 SEIKO 5 SPORTS ファイブスポーツ 100mダイバーズ 自動巻 SNZF17K1 [逆輸入モデル]
「セイコー5スポーツ」の魅力
「セイコー5スポーツ」の魅力と云えば、何と言っても「機械式時計(AUTOMATIC)」の腕時計でありながら¥50,000-以下で購入できるところでしょう。
因みに私は約10年前に約¥25,000-で購入しています。
いやぁ~、私も当時は「若気の至り」でどうしても機械式腕時計が欲しくて最初は「ロレックス」とか「オメガ」とかばかり気にしていました。
とてもじゃないけど「ロレックス」や「オメガ」等の高級時計は私の給料からはおいそれと購入できる代物でなく・・・
いや、ローンで・・購入・・・( ̄▽ ̄;)
・・・・・
・・・なんて、すみません出来ません!!m(_ _)m
・・・と色々と探していたら「セイコー5スポーツ」の存在に気付いたのです。
¥50,000-以下で購入できる機械式腕時計なんて本当にあるのか?と半信半疑でしたけども、これなら「ずぼら」な私にも「傷を気にせず」毎日使用出来る事と、もし無くしても気にならないから良いかも(いや、気にはなりますけどね(;^_^A )という感覚になり、購入に至りました。
実際、いまだに現役で使用出来ているのでかなり実用的であるのと、この「セイコー5スポーツ」は裏蓋が「バックスケルトン」使用になっている(※バックスケルトンになったのは2000年代以降)ので機械式時計の魅力である「機械が動いている感」が半端なく素敵です。
さすがに「ロレックス」や「オメガ」等に比べると装飾に劣りますが、それでも「機械式腕時計」をしているという事が何より魅力です!!
入門機とは書きましたけど、私にとってはもう一生物です。(´▽`*)
※技術的な事に興味のある方なら安価な為、分解して中を見るのも躊躇なく出来そうなのも一つの魅力かも・・・(^-^)
(※くれぐれも自己責任でお願いします。)
「セイコー5スポーツ」とても素敵な時計ですよ(*´▽`*)

